弓場植物センター|宮崎県|小林市|苗販売事業|えびね | 寒蘭 | おもと

 

万年青の植込み方

 

おもと植替え 用意するもの(下準備)

おもと植替え 用意するもの(下準備)
 
道具
※必要な道具※
 
 カッター・ナイフ
 
◇ イモ洗い用柔らかいブラシ
 
◇ 植え込み用竹箸(天ぷら用の長い箸)
 
農薬
※農薬※
 
◇ マーキュクローム(赤チンキ)、トップジンMペスト、活性炭パウダー、親イモ切り口消毒に使用。
◇ 砂ヨウリン 中国製、量販店で購入して下さい。
 
殺菌剤
※殺菌剤※
 
◇ ビスダイセン、ダコニール、オーソサイド等を
根・イモの消毒に使用します。
 
植込み鉢
※植込み鉢※
 
◇ 少し大きめの鉢(プラ鉢・焼鉢・素焼鉢)
◇ 大粒、中粒使用のため少し大きめの鉢を用意して下さい。
 
鉢消毒
※鉢の消毒※
 
◇ 鉢を水洗い後、ケミクロンG1500倍液に5~10分漬け消毒をします。(プラ鉢・焼鉢・素焼鉢)
 
親イモ・子イモの株分方法
※親イモ・子イモの株分方法※
 
◇ 株分けは2才子を株分けします。その理由として、子イモが硬く成長し出来上がっているからです。ナイフ等を使用しなくても両手で裂くようにして株分けをします。
 
 
◇ 子イモの成長が遅く、小さい場合はナイフやカッター等で、上部・下部に切り込みを入れ切外します。
 
※株分け前から株分け後※
 
イモ洗い
※イモ洗い※
 
◇ 柔らかめのブラシで、流水を使って汚れを落とし当たり芽を傷めないように綺麗に洗い、点検をしながら根の黒い箇所は削除、切り落としをします。
 
消毒
※消毒※
 
親イモ、子イモの外し跡に殺菌剤
ビスダイセン、ダコニール、オーメサイド等の1000倍液に1時間位漬けます。
 

おもと植込み

おもと植込み
 
おもとの植込み
◇ 少し大きめの鉢におもとを見据えて根を広げ大粒の赤ボラを入れ込みます。
根の隙間の広い箇所にボラを入れ込みながら、また根が直接鉢に触れないように、周りに均等に入れていきます。竹箸を揺らしながら、(振りながら)根の周りにボラが入るように、また、根を傷めないようにします。
 
◇ 鉢の中間くらいまで、大粒で締込み、中間より上部は中粒で仕上げます。
中粒は特にイモ下、イモの周り根の基部に入り込むように詰め込みます。中粒全体に60㏄位の砂ようりん(中国製で量販店で見る)を施し上部まで竹箸で揺らしながら締固め、最上部まで仕上げます。竹箸を使って揺らし、振り固めを行うと、普通入れ込み量の2~3割は入り込んで良く締め固まります。
 
◇ おもと培養方法では色々な方法で受け継がれた歴史があります。
伝統あるおもとですので、あくまで私の一例とお受け取り頂き参考になれば幸いです。
 
 

図1

図1
 
※(図1)植替と株分けの準備※
 
◇おもとイモと根をビスダイン、ダコニール、オーメサイド等の1000倍液(殺菌剤)に1時間位漬けます。
 
※(図2)株分の方法とキズの処理※
 
◇親木より2才子を株分をする。
ナイフで少し上下切込み両手で広げ裂くようにして株分けします。
◇株分後、切り口にマーキュクローム→トップジンMペスト→活性炭パウダーの順番で重ね塗りして、その後少し乾かし植込みます。
 
図3
※(図3) 植込み材料分量
  位置、方法、日向赤ボラ使用例※
 
◇ おもとを中央に据えて、根を広げて、根の隙間の広い箇所から中央部へ大粒を少しずつ入れ根の隙間にボラが良く入るように竹箸で詰め込みます。
 
◇ 中粒も同様に、竹箸を揺らして詰め込みます。竹箸を使用すると約2~3割位は入り込んだ感じになります。根の隙間にしっかりと植込み用ボラが入るようにします。
 
◇ 中粒の図の箇所に砂ようりんを60㏄を施します。 
 

買付け~植込みまで

買付け~植込みまで
 
万年青の買付け
◇ 当園では、日向土の中でも赤ボラの特殊なボラを
  使用しています。 
 
◇ イモ根の綺麗な万年青を選ぶこと。
 
◇ イモは割仔を求めます。外した跡が綺麗であり
  「赤い腐れ」がないこと。
 
◇ 万年青、割仔キズがさらに切れてないこと。
 
◇ イモ根をしっかり見てはずし口を確認すること。
 
◇ 綺麗でも腐れを綺麗な所まで切れば分からな
  くなります。
 
 
切口はトップジンMペストを塗りますが、その前にオーサイドの1000倍液に薬溶1時間位すると良いと思います。根も白い程よいです。
 
 
当園では親のイモ外しの外し跡がわかるように、親の外し跡も見て頂ける様に出品し、その割仔跡も見て頂けるよう出品しています。
 
 
上記のように、作り込んだらどの様な方が作られてもだいたい作り上がります。当園では外す割子は切り外しはしません。少しカッターで切り、親仔を手で割はずしをします。よって親イモは少し中にキズ、仔イモはでてきます。
 
 
万年青の植込み
 
1.植込み用土を準備します。
2.万年青を中央にすえ、長箸で揺すると2割くらい
  はしまり、ボラが入っていきます。
3.その過程で砂ヨウリンを中間で20㏄さらに三分の
  二の所で20㏄、合計40㏄位を混入し施します。
4.しっかりと1鉢1鉢「はし」を揺すって時間をか
  けてしめていきます。
 
※ ボラは良く水洗いをし、ボラの表面の空間が綺麗
  にしている事が大事です。小さな粉などが入らな
  いように植込んでいきます。場所環境でも違って
  きますので注意が必要です。
 
 
当園でのおもと植込み方法
※植込みを始める前に
◇ おもとを植込む前に、植込む苗はダコニール1000
  倍に2時間位漬け置きして薬液のついたまま植込
  みをしていきます。
◇ 植込み時の日向土(赤ボラ)は水分を良く含ん
  だ、状態で植込みしています。
 
※植込み方法
◇ 御買上げのおもとは鉢半分を特大(2㎝前後)の
  日土(赤ボラ)、その上を中粒(8㎜前後)の
  日向土(赤ボラ)で上で入れて植込んでいきま
  す。
◇ 鉢3分の2位まで日向土(赤ボラ)を入れ込んだ
  所で、ボラ周10箇所位、竹箸を差し込み揺す
  って締め込んます。(上記植込みイラスト参照)
  2割位は沈み込み、中粒が根・イモの周りに入り込
  んでしっかりと植込むことで、おもとが動かなく
  なり安定します。
  中粒で表面までを仕上げ、竹箸を4~5箇所揺すっ
  て締め込みます。
  表面の仕上げ面よりイモ・根は2㎝位の深さです。
 
  根の写真は当園の植込み方法で1作~2作したおも
  とです。
 
 
 

おもと植替え動画

おもと植替え動画
 
植込み動画
 
◇ おもとの植込み方法を動画で説明しています。
画面をクリックして下さい。
<<弓場植物センター>> 〒886-0006 宮崎県小林市北西方3130-4 TEL:0984-27-0633 FAX:0984-27-2100